昨日は全国的に嵐の一日でした。

梅雨というよりも強風と大雨に見舞われて台風のような感じでしたね。

 

新幹線も止まりました。

午前中は北陸新幹線が、お昼頃からは東海道新幹線が。

そして夕方からは山陽新幹線が止まりました。

夕方からの山陽新幹線の運転中止は架線障害のようですが、いずれにしても強風の影響によるところが大きいのでしょうね。

 

新幹線というのは基本的には長距離輸送ですから、通過していく地点のどこか一か所でも何かのトラブルがあれば運転ができなくなります。

架線障害などのトラブルばかりでなく、気象条件なども、途中どこか一か所でも運転に適さないところがあれば、目的地に到達できなくなります。

例えば秋田へ行く場合。たいてい東北新幹線の盛岡までは高規格線路ですから順調ですが、盛岡から下に降りるといろいろなトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。

田沢湖付近の峠が大雪だったり、などということはある程度予測できるとしても、踏切障害などという突発的なことも発生します。

あくまでも例としてですが、田沢湖線内のどこか一か所の踏切で、何らかのトラブルがあれば、新幹線のお客様は秋田に到着できなくなります。

 

これに対して、航空機というのは、あまり途中のことは影響を受けません。航空機は、出発地の空港周辺の条件と、到着地の空港周辺の条件が運航可能であれば、途中のお天気がどうであろうが、多少迂回する程度で飛んで行くことができます。

航空機が影響を受けるのは、基本的には気象条件で、つまり、風と視界などなんですが、最近では技術が進歩しましたから昔のようにすぐ欠航するということはなくなりました。

昨日もそうですが、北陸新幹線が新潟県のどこかの強風で運転できなくなっても、飛行機は空港の気象条件が問題なければ良いわけですから、きちんと飛ぶことができる。

これが飛行機の強い部分で、新幹線の弱点であります。

 

では、飛行機は万能かというと、実はそんなことはなくて、飛行機は新幹線よりも広い地域のネットワークですから、札幌が大雪で空港が閉鎖されたりすると、小松から羽田へ行く飛行機が欠航したりします。これはいわゆる「機材繰り」というやつで、小松空港から羽田へ行く飛行機が、実は札幌から小松へ飛んで来る飛行機の折り返し便だったりすると、飛行機が来ませんから欠航になるのです。

小松も羽田もいい天気なのに、お客様としては災難ですね。

そんな時は、「やっぱり新幹線の方が確実だ。」となるわけです。

 

では、なぜ「新幹線の方が確実だ。」と言えるかといえば、それは金沢には新幹線が走っているからで、わずか2年ちょっと前までは新幹線がありませんでしたから、小松空港で飛行機が飛ばないとなったとしても、それから金沢駅へ出て、在来線の「はくたか」で越後湯沢経由で帰るなんてことは、夜の6時、7時の時点ではなかなか難しかったわけです。

 

今夜の私が何を言いたいのかというと、つまり、ダブルトラックということで、新幹線も飛行機も両方あるということはそれだけでとてもありがたいことだということなのです。

今、新幹線が開通した後の小松空港と富山空港は乗客数が激減しています。

お客様としては、空港アクセスを考えたら新幹線の方が便利な人はたくさんいると思いますが、だからと言って、航空路線が「要らない」わけではないということなのです。

羽田ー仙台とか、羽田ー新潟とか、新幹線が開通する前は航空便がありましたが、今では当然新幹線の時代ですから今から航空路線を再開するということは難しいかもしれません。でも、小松空港や富山空港は、今、現在羽田からの航空便が就航しているわけですから、これは大切にした方が良いと私は思います。

 

ところが、ダブルトラックの恩恵を受けるのは実際には地元なんですが、地元の皆さんって、自分たちはダブルトラックの必要性を感じていない人が多いのも事実で、それはなぜかと言うと、田舎の人が東京へ来る場合は、たいてい都内に用事があるからなんです。

それも東京23区内に用事がある場合がほとんどで、だから田舎の人は東京駅に直通する新幹線ができれば万々歳なのです。

でも、東京の人が地方へ行く場合、東京の人って都内23区に皆さんが住んでいるわけではありませんから、千葉都民もいれば埼玉都民も茨城都民も神奈川都民もいるわけで、そういう周辺にお住いの人たちにしてみれば、羽田空港へ出る方が便利な人だってたくさんいるわけです。

例えば由利高原鉄道の春田社長さんは埼玉県の川越にお住まいですから、大宮から新幹線に乗れますから秋田ばかりでなく、東北方面だって函館だって新幹線の方が便利でしょう。

でも、私の場合、例えば大多喜から出かけるときなどは羽田空港に直行して飛行機に乗る方がはるかに便利なわけで、そういう人たちが東京の西部や神奈川県、千葉県方面にたくさんお住まいですから、新幹線よりも飛行機の方が優先順位が高くなるのです。

だから、富山も金沢も、飛行機の便が無くなったらなかなか行きづらくなる、そういう場所になるわけで、仙台や新潟はまさに行きづらい場所であるわけです。

 

私の場合は大阪はもちろん飛行機ですが、岡山も飛行機だし秋田も飛行機。新潟便や仙台便があれば、やっぱり飛行機を使うでしょうね。なぜなら東京駅へアクセスするよりも羽田空港にアクセスする方がはるかに便利だからなのです。

 

ダブルトラックの地域の皆さん、飛行機を大事にしましょうね。

航空会社は、すぐに撤退できるという特技がありますからね。

延々と線路を敷いて営業している鉄道会社は、設備投資を抱えていますからなかなか撤退などできませんが、飛行機は行政が作った空港に飛んでいくだけですから、お客様がいなくなればあっという間に撤退です。

だから、守るべきは航空路線なんですよ。

新幹線なんて、お客様が少なくなったって、撤退なんかできないのですから、あれはあれで、やっててもらうことに地元の努力は必要ないと私は考えています。

 

(つづく)

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いすみ鉄道 社長ブログいすみ鉄道 社長

投稿者プロフィール

いすみ鉄道のようなローカル線は、鉄道会社といっても零細企業です。こういう小さな会社は、社長が何を考え、どういうポリシ―や方向性で進んでいるのかを皆さまに直接お伝えし、ご理解いただくことが大切だと考えています。このブログでは、地元の情報やイベントなども併せて、「いすみ鉄道の今日」をお伝えいたします。どうぞお付き合いくださいますようお願い申し上げます。

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